輸入品の場合は、為替レートの変動に大きく左右される。一〜二割あった粗利益率(カメラは約一割)も、徐々に下がってきている。蓄音器やオルゴールなどの高価なものは、リスクが大きくて在庫を置けないのである。それでもUさんがこの商売を続けているのは、やはり音楽が、レコードを聴くことが好きだからこそであろう。だから、こういう商売をやるにはそれなりの覚悟が必要、といいながらこうアドバイスする。「要するに好きでもないことに、手を出しちゃいけないってことですよ。それから、借金をしてまでやるのも考えもの。手持ち資金で商売を立ち上げて、たとえば半年間、何も売れなくても暮らせるだけのプールがあるとか、定期収入が別にあるとかしないと。もう一つは、体力や健康に自信のある人ですね」。このような事を頭に入れて、質屋を始めるようにしたい。